糖尿病性腎症の治療では、血糖管理や血圧管理と並んで食事療法が非常に重要な役割を果たします。
特に尿中アルブミンが陽性となった段階(早期腎症〜顕性腎症)では、食事内容を工夫することで腎機能の悪化を防ぎ、病状の進行を抑える効果が期待されます。
このページでは、糖尿病性腎症の食事療法のポイントについてわかりやすく解説します。
糖尿病性腎症のステージ別 食事療法の重要性
- ステージ1〜2(正常〜早期腎症):糖尿病食を基本に。血糖・血圧・脂質管理を徹底。
- ステージ3(顕性腎症)以降:たんぱく質と塩分の管理が重要になる。
食事療法の基本方針
- 血糖コントロールが大前提
- 塩分制限:1日6g未満を目指す → 血圧コントロールに直結
- たんぱく質制限:ステージに応じて0.8〜1.0 g/kg/day程度に調整
- エネルギー確保:低たんぱく・減塩でもエネルギー不足にならないように
- カリウム・リンの管理:腎機能に応じて医師の指示を受ける
食事の工夫と具体例
減塩の工夫
- 香辛料・酸味・だしの活用
- 加工食品・外食は塩分過多になりやすい → 注意が必要
たんぱく質の選び方
- 高品質なたんぱく質(魚、卵、大豆製品など)を適切な量で
- 「制限しすぎず、コントロールする」意識が大切
エネルギー源の工夫
- 良質な油脂(植物油、魚油など)を適切に取り入れる
- ごはん・パンなどの主食は適度に
サポートを受けながら続けましょう
食事療法は必ず個別対応が必要です。
腎機能や血糖の状態に応じた細やかな指導が不可欠です。
しもやま内科では、患者さま一人ひとりに合わせた食事療法のサポートを行っています。
ご不安な方はぜひご相談ください。
腎臓を守る減塩生活、始めませんか?
しもやま内科では、糖尿病と腎症の管理に豊富な経験を持つ医師が、患者さまの生活に寄り添ったアドバイスを行っています。
「続けられる減塩」を一緒に考え、無理なく改善をサポートします。
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👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医糖尿病、腎疾患など生活習慣病の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。
食事療法を通じた病態管理にも力を入れています。
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医糖尿病、腎疾患など生活習慣病の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。
食事療法を通じた病態管理にも力を入れています。