1型糖尿病: きめ細やかな治療が必要

24/01/2019

1型糖尿病の患者さんへ

インスリンポンプ療法

1型糖尿病の患者さんは、インスリンというホルモンの分泌が少なくなっています。1型糖尿病であっても、良好な血糖コントロールを継続することで糖尿病合併症の進行を防ぐことができます。

インスリン治療が欠かせませんが、上手にインスリンを補充することで、糖尿病がない方と変わらない生活を送ることができます。1型糖尿病患者さんに1型の特徴を知っていただき、上手にお付き合いいただけるように、一緒に考えていきたいと思っています。

インスリンポンプ療法・持続血糖モニタリング

インスリンポンプ療法や持続血糖モニタリングなど、1型糖尿病患者さんが上手にインスリンを補充することが出来るようサポートする技術が日々進歩しています。

インスリンポンプとは

携帯型インスリン注入ポンプを用いて、インスリンを皮下に持続的に注入する治療法です。1型糖尿病の治療の基本はインスリン療法ですから、1日のあいだに複数回の注射をすることが必要です、しかし、ポンプによりインスリンの基礎分泌を自動で持続的に注入し、またそれぞれの食事の前に追加注入をポンプから手動でおこなうことで、生理的なインスリン分泌に近い状態が実現可能になります。

インスリンポンプ内には、3~4日分のインスリンが入るため、毎回毎回皮下に針を指す必要はありません。インスリンがなくなりかけたら交換するので、実際は3~4日に一度の穿刺で済みます。

炭水化物の量をポンプに入力するだけで、適切なインスリン量を計算でき、時間によって注入量を調整することもできます。食事摂取や運動プログラムに基づいて用量の調整ができ、さまざまなライフスタイルに適合しやすいでしょう。

しかし、インスリンポンプを使用する場合も、やはり1日を通じて血糖値の測定は必要です。常にインスリンポンプを体につけておかないといけない(入浴時は一時的に外すことは可能です)チューブを固定するテープでかぶれる、チューブが閉塞して十分なインスリンが注入出来ない時はペンで対応が必要などのデメリットもあります。

どちらがその方に合っているかは、一概には言えません。ご説明させてただいたうえで、一緒に考えましょう。

ご興味のある方は、お気軽にお声をおかけください。