帯状疱疹のワクチン

17/02/2023

帯状疱疹は誰もがなり得る疾患で、発症すると日常生活や仕事などに大きな支障を及ぼします。特に、50 歳以上で発症しやすく、80 歳までに 3 人に 1 人がかかるとされています。また、一度かかったことがある方でも再発することが少なくありません。帯状疱疹はワクチンを接種することで予防が可能です。 50 歳になったら、また、50 歳以上で帯状疱疹ワクチンの接種を行ったことのない方は、帯状疱疹ワクチンの接種を行いましょう。

帯状疱疹

生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」®)

薬剤の特徴

生ワクチン
一回投与です。
帯状疱疹発症予防効果:51.3%
帯状疱疹後疼痛予防効果:66.5%
予防効果の持続期間:7∼8年で21∼31%

サブユニットワクチン シングリックス®

従来の生ワクチンより予防効果が高く、副反応も許容範囲内で、より予防効果持続期間が⻑く、禁忌例も少ないサブユニットワクチンが日本でも新たに認可されました。世界的には主流となりつつあります。

薬剤の特徴

不活化ワクチン
1回0.5mlを筋肉注射で投与します

2ヶ月間あけて2回接種(最大6ヶ月まで)します。
帯状疱疹発症予防効果:97.2%
帯状疱疹後疼痛予防効果:88.8%
予防効果の持続期間:9年以上

50歳以上の方の帯状疱疹の予防効果は97.2%と非常に高い効果が期待されます。水痘(水ぼうそう)と帯状疱疹は同じ種類のウイルスが引き起こしますが、水痘の予防効果については検証データがありません。

帯状疱疹 生ワクチン 7,000円(税込)
帯状疱疹 シングリックス 19,000円/回(税込)

*2ヶ月空けて2回の接種が必要です。