妊娠中にヨウ素(海藻)は食べ過ぎて大丈夫?
まず結論:
妊娠中は1日220μg程度のヨウ素摂取が目安です。普通に食事で海藻を食べる分には問題ありませんが、昆布などの濃い海藻を毎日大量に食べる場合は注意が必要です。
妊娠中のヨウ素摂取目安量
| 対象 | 推奨摂取量(1日) | 上限目安 |
|---|---|---|
| 妊娠中 | 220μg | 2,000〜3,000μg |
| 授乳中 | 270μg | 2,000〜3,000μg |
| 非妊娠成人女性 | 130μg | 3,000μg |
※日本甲状腺学会・厚生労働省の基準を基に当院が推奨する値
よくある不安と実際
Q. 昆布を毎日食べています。大丈夫ですか?
A. 毎日大量の昆布を摂取している場合はヨウ素過剰になる可能性があります。特に妊娠中は甲状腺機能に影響が出やすいため、1日の摂取量を意識してください。
Q. 海苔やわかめはどれくらい食べてもいいですか?
A. 海苔やわかめは昆布に比べてヨウ素含有量が少ないため、普通の食事量であれば問題ありません。むしろ適度な海藻類は良い食物繊維源になります。
Q. 妊娠中にヨウ素が不足するとどうなりますか?
A. 胎児の脳や神経の発達に影響が出る可能性があります。特に妊娠初期は注意が必要です。不足しすぎも、摂り過ぎも良くありません。
Q. どのくらいの量で過剰になりますか?
A. 昆布を毎日5〜10g以上摂取し続けると過剰になるケースがあります。妊娠中は特に1日2,000μgを超えないよう注意してください。
Q. ヨウ素サプリメントは飲んでもいいですか?
A. 妊娠中は基本的に食事からの摂取で十分です。サプリメントを飲む場合は必ず医師に相談してください。
Q. 甲状腺の病気がある人はヨウ素に特に注意が必要ですか?
A. はい。特にバセドウ病や橋本病がある方はヨウ素の摂取量が病状に影響を与えることがあります。個別に相談してください。
参考文献
- 日本甲状腺学会「甲状腺疾患診療ガイドライン 2018」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
- World Health Organization (WHO) Guidelines on Iodine Intake
- American Thyroid Association Guideline on Thyroid Disease in Pregnancy (2017)
院長からのメッセージ
妊娠中は特に「これを食べ過ぎて大丈夫かな」と心配になりますよね。
当院では妊娠希望・妊娠中の患者さんのヨウ素摂取状況も丁寧に確認しながら、個別にアドバイスをしています。どうぞ安心してご相談ください。
妊娠中のヨウ素摂取のご相談
TEL: 047-467-5500
最終更新:2026-07-20 監修:下山立志(総合内科専門医・甲状腺専門医)
最終更新日:2026-07-20
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。