「橋本病と言われました。食事で気をつけることはありますか?」——これ、本当に多い質問です。橋本病は甲状腺の自己免疫疾患で、ゆっくりと甲状腺の機能が低下していく病気。食事で完治するわけではありませんが、症状を和らげたり進行を緩やかにするためにできることはあります。
橋本病の方が気をつけたい食事のポイント
① ヨウ素の摂りすぎに注意
橋本病の方がヨウ素を大量に摂ると、甲状腺機能がさらに低下することがあります。具体的には、昆布・わかめ・ひじきなどの海藻類を毎日大量に食べるのは避けたほうが無難。ただし「まったくダメ」というわけではなく、普通に食べる分には問題ありません。毎日昆布サラダを山ほど食べる——みたいな習慣がなければ大丈夫です。
② グルテンに敏感な方もいる
橋本病の方は、小麦グルテンに対する感受性が高いという研究もあります。全員に当てはまるわけではありませんが、「パンを食べるとお腹の調子が悪い」「なんとなくだるい」という方は、しばらくグルテンを控えてみる価値はあります。
③ 抗酸化作用のある食品を積極的に
橋本病は「酸化ストレス」も関係していると言われています。色の濃い野菜(ほうれん草・ブロッコリー・人参など)や果物、魚(特に青魚)を意識して摂ると良いでしょう。
④ 大豆製品は適量で
大豆イソフラボンが甲状腺ホルモンの合成に影響するという説もありますが、普通に豆腐や納豆を食べる程度では問題になりません。「大豆プロテインを毎日大量に飲んでいる」という方は、少し量を減らしてみてもいいかもしれません。
結局、何を食べればいいの?
特別な「橋本病のための食事」はありません。基本的にはバランスの良い和食を中心に、野菜・魚・大豆製品を適度に摂る——それで十分です。「これを食べれば治る」という魔法の食品はないので、変な健康食品に大金を払うより、医師の処方する甲状腺ホルモン薬(チラーヂンなど)をきちんと飲むことがまずは大事です。