甲状腺内科

低T3症候群

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Low T3症候群について

Low T3

Low T3

低T3症候群は非甲状腺疾患での代償反応であり、甲状腺ホルモンの補充は不要である。

心不全、腎不全、肝硬変、糖尿病、摂食障害、慢性炎症など全身性の消耗性疾患ではLow T3 syndromeをきたす。エネルギー消費を節約するための生体反応として、T4が非活性型のリバースT3に転換されることによる。これには脱ヨウ素酵素活性が関与する。脱ヨウ素酵素とは、T4やT3からヨウ素を取り除く甲状腺ホルモン代謝酵素で、1型、2型、3型がある。3型はT4をrT3(リバースT3:非活性の甲状腺ホルモン)に代謝する。非甲状腺疾患では3型が作用して血中のrT3が増加し、T3が減少して低T3症候群となる。全身状態の悪化に伴いT4も低下してくるが、原則としてTSHは正常である。この場合は中枢性甲状腺機能低下症との鑑別が必要となる。低T3症候群では甲状腺機能低下症状はなく、原疾患に伴う症候が認められる。甲状腺ホルモンを補充する必要はない。全身状態が改善すればT3とT4は正常化する。

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