「子どもの甲状腺の病気って、どんなものがあるの?」「小児科と内科、どちらに行けばいい?」——お子さんの甲状腺でお悩みの親御さんへ。今回は小児の甲状腺疾患について、概要をわかりやすくまとめました。
小児に多い甲状腺疾患
① 橋本病(慢性甲状腺炎)——小児でも最も多い甲状腺疾患です。思春期以降の女の子に多く、のどが腫れる、疲れやすい、寒がりなどの症状が出ます。ただし、初期は無症状で健康診断で偶然見つかることも。
② バセドウ病(グレーブス病)——10〜15歳に多く、女の子に多い。動悸・発汗・体重減少・イライラなどの症状。大人と比べて再発しやすいのが特徴です。
③ 先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)——生まれつき甲状腺の働きが弱い病気。新生児マススクリーニングで見つかることがほとんどで、早期に治療を始めれば発育に問題はありません。
④ 甲状腺結節(しこり)——小児でも甲状腺にしこりが見つかることがあります。小児の結節は悪性の確率が大人より高い(20〜30%)と言われているので、精査が必要です。
どんな時に受診すればいい?
- 首の前が腫れている
- 学校の検診で甲状腺を指摘された
- やせた/太った/身長の伸びが気になる
- 倦怠感が続く、元気がない
- 動悸や息切れがある
- 暑がり・寒がりが極端
当院では中学生以上の診察が可能です。小学生以下はお子さんの状態により、小児科と連携して診療します。
❓ よくある質問
小児の甲状腺疾患は遺伝する?
橋本病やバセドウ病は「遺伝しやすい体質」が関係しますが、必ず遺伝するわけではありません。家族に甲状腺疾患の方がいる場合は、注意して経過を見ると良いでしょう。
甲状腺の薬は成長に影響する?
適切な量の薬で甲状腺機能を正常に保つことが、正常な成長には不可欠です。薬のせいで成長が止まることはありません。逆に、治療せずに放置すると成長障害を起こすことがあります。