「先生、ゼップバウンドでSASが治るって聞いたんですが、本当ですか?」——先日、40代の男性患者さんが、期待に満ちた表情で尋ねられました。BMI 32で、睡眠時無呼吸の検査でAHI 25と診断されたそうです。CPAPは嫌で、何か薬で治せないかと調べたら「ゼップバウンド」という薬が出てきたそうです。
実は、2026年5月に添付文書が改訂され(第5版)、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(肥満SAS)への効能が追加されたのは事実です。でも、すべてのSAS患者さんが使えるわけではなく、厳しい条件があります。
ゼップバウンド(チルゼパチド)のSAS適応とは
ゼップバウンドは、GLP-1/GIP受容体作動薬という新しいタイプの肥満治療薬です。2026年5月の添付文書改訂(第5版)で、以下の効能が追加されました。
適応条件
- BMI 27kg/m²以上の肥満を伴う方
- 中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された方
- 生活習慣改善だけでは改善が不十分な方
期待される効果
- 平均20%以上の体重減少
- AHI(無呼吸低呼吸指数)の有意な改善
- 心血管疾患リスクの低下
- 高血圧・糖尿病などの合併症改善
船橋のしもやま内科での対応
しもやま内科では、ゼップバウンドの処方は行っておりません。厚生労働省のガイドラインでは、ゼップバウンドを肥満SASに使用する場合、以下の施設基準を満たす医療機関でのみ保険適用で処方可能です。
- 教育研修施設(日本呼吸器学会・日本循環器学会等)の認定
- 常勤の専門医体制
- 常勤管理栄養士による栄養指導体制
- PSG検査など適切な診断・評価体制
- 副作用対応を含む医薬品情報管理体制
しもやま内科は上記の施設基準を満たしておりません。そのため、保険適用でのゼップバウンド処方は法律上行うことができません。
当院でできること
- SASの診断・重症度判定(簡易型検査キット・PSG紹介)
- CPAP療法の導入・調整・フォロー
- 生活習慣改善指導(食事・運動・減量サポート)
- 施設基準を満たす専門施設への紹介状作成
- 紹介後の合併症管理(高血圧・糖尿病・脂質異常症等)
ゼップバウンドをご希望の方へ
ゼップバウンドは、肥満SASの治療選択肢として非常に注目されています。ただし、安全かつ適正に使用するためには、ガイドラインが定める施設基準を満たした医療機関での治療が必須です。
しもやま内科では、以下の流れで対応いたします。
- まず当院でSASの診断・重症度を確認
- CPAP療法や生活習慣改善の可能性を検討
- ゼップバウンドが適応と判断した場合、専門施設へ紹介
- 紹介後も合併症管理・フォローを継続
まとめ
- ゼップバウンドのSAS適応は2026年5月に追加された(添付文書第5版)
- BMI 27以上の中等症以上SASが対象
- しもやま内科では処方できないが、診断・紹介・フォローは可能
- 施設基準を満たす専門施設へのスムーズな紹介を行う
肥満SASでお困りの方は、まず当院で診断・相談から始めましょう。最適な治療環境へご案内いたします。
ご予約・お問い合わせ
しもやま内科
TEL:047-467-5500
最終更新日:2026-05-21
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。