「40代半ばを過ぎてから、とにかく眠くて仕方ない」「朝起きられない」「やる気が出ない」——これ、ただの年のせいだと思っていませんか?実は更年期の影響で眠気が強くなることがあります。今回は更年期と眠気の関係についてお話しします。
更年期と眠気の関係
更年期に女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、体温調節や睡眠のリズムに影響が出ます。具体的には:
- ホットフラッシュ(ほてり)で夜中に目が覚める——睡眠が分断されて、結果的に日中の眠気に。
- セロトニンの減少——幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは睡眠にも関わっています。更年期でセロトニンが減ると眠りの質が下がります。
- 甲状腺の機能低下——更年期に橋本病を発症する方は少なくありません。甲状腺機能低下症の症状のひとつが「眠気・だるさ」です。
「年だから仕方ない」と諦める前に、更年期症状として対策できることがあります。
こんな症状があったら要注意
- 「寝ても寝ても眠い」が続く
- 昼間に耐え難い眠気に襲われる(運転中・仕事中にウトウト)
- ほてり・のぼせ・寝汗で夜中に目が覚める
- イライラ・不安感が強い
- 最近、物忘れが増えた気がする
やるべきこと
まずは血液検査でホルモン値(FSH・エストラジオール)と甲状腺機能をチェック。その上で、必要に応じて漢方薬やホルモン補充療法(HRT)を検討します。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることもあるので、症状によっては睡眠検査も。
更年期の眠気、決して「年のせい」と片付けないでください。適切な治療で改善できることが多いです。
❓ よくある質問
更年期かどうか調べるには?
血液検査で女性ホルモンと甲状腺ホルモンを調べます。また、年齢や症状の経過も考慮して総合的に判断します。
漢方は効く?
更年期症状には漢方薬がよく使われます。当帰芍薬散・加味逍遙散など、症状に合わせて処方します。副作用が少なく、長期的に使いやすいのがメリットです。