肺炎は高齢者の死因の上位に挙げられる病気です。特に65歳以上の方は、肺炎にかかりやすく、重症化しやすくなります。肺炎の原因の一つである「肺炎球菌」による感染を防ぐため、予防接種が有効です。
現在、日本で使われている結合型肺炎球菌ワクチン(PCV)には「キャップバックス」と「プレベナー20」の2種類があります。どちらも肺炎の予防に効果がありますが、特徴が少し異なります。このページでは、それぞれの違いと当院での費用、船橋市の助成制度についてご案内します。
2つのワクチンの概要
キャップバックス(PCV21)
2025年10月に日本で発売されたワクチンです。21種類の肺炎球菌の型(血清型)をカバーしています。
プレベナー20(PCV20)
2024年8月に日本で承認されたワクチンで、20種類の血清型をカバーしています。
両方とも「結合型ワクチン(PCV)」という種類で、高齢者でも高い効果が期待できるタイプのワクチンです。
主な違いの比較
含まれる血清型の数と種類
- キャップバックス:21種類
- プレベナー20:20種類
血清型の種類が一部異なります。
カバー率(65歳以上の場合)
最新の国内データによると、日本で流行している肺炎球菌の型をカバーする割合は以下の通りです(あくまで目安です)。
侵襲性肺炎球菌感染症に対して:
- キャップバックス:約75〜80%
- プレベナー20:約70〜75%
肺炎球菌性肺炎に対して:
- キャップバックス:約50〜55%
- プレベナー20:約45〜50%
安全性・免疫原性
現在の臨床試験の結果では、両者の副作用の頻度や強さ、抗体の出来方(免疫原性)は同等レベルと報告されています。
接種回数と効果の持続
どちらも初めて接種する場合は1回が基本です。効果の持続期間は個人差がありますが、おおむね5年程度とされています。
当院での費用と船橋市の助成制度
2026年5月現在の費用
| ワクチン名 | 価格(税込) | 助成後価格 | 船橋市助成 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| キャップバックス | 15,000円 | — | なし | 自費のみ |
| プレベナー20 | 11,000円 | 3,500円 | あり | 65歳以上対象 |
船橋市高齢者助成制度
船橋市在住の65歳以上の方は、肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)の接種費用(11,000円)が助成され、窓口負担額が3,500円(税込)となります。
どちらを選べばいいの?
「どちらが優れているか」は一律には言えません。以下の点を考慮してください。
- 年齢と基礎疾患(糖尿病、慢性心不全など)
- これまでのワクチン接種歴
- 予算(船橋市助成を含めた実負担額)
- ご自身の不安や希望
よくある質問
Q. 2種類のワクチンを両方打てますか?
一度に同時接種は推奨されていません。どちらか一方を選択してください。
Q. 以前に別の肺炎球菌ワクチンを打ったことがあります。今回はどう選べばいいですか?
過去に接種したワクチンの種類と時期によって、適切な選択が変わります。診察時に医師にご相談ください。
Q. 副作用はどんなものがありますか?
主な副作用は、注射部位の痛み・腫れ、発熱、倦怠感などです。重篤な副作用は稀ですが、体調に違和感を感じた場合はすぐに医療機関を受診してください。
しもやま内科での接種案内
当院では、キャップバックス・プレベナー20の両方を取り扱っております。どちらを接種するか迷われる場合は、診察の際にご自身の健康状態や生活状況をお話しいただければ、医師が個別にご相談に乗らせていただきます。
ご予約・お問い合わせはお電話にて承ります。
※2026年5月現在の情報です。将来的にデータや制度が変わる可能性があります。最新の情報は受診時にご確認ください。