骨粗鬆症の患者指導ガイド|検査・食事・運動・薬の実践ポイント|しもやま内科(船橋市)

骨粗鬆症は「骨がもろくなり骨折しやすい」病気です。DXAなどの検査でリスクを数値化し、食事・運動・薬物療法を組み合わせて予防と治療を進めます。ご相談は 047-467-5500(しもやま内科)。

右大腿骨頸部骨折で車椅子に乗る高齢女性。右脚に包帯。上段「骨粗鬆症の患者さんへ」、下段「しもやま内科」の文字入りアイキャッチ画像

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症は、骨量と骨質が低下して骨折しやすくなる病気です。高齢者や閉経後の女性に多く、背骨・大腿骨近位部(股関節)・手首の骨折が代表的です。
当院では必要に応じて骨密度検査(DXA など)や採血を行い、リスクを数値化して治療方針を決めます。

主な症状とリスク

  • 骨折(とくに背骨・股関節・手首
  • 身長の低下/背中や腰の痛み
  • 姿勢の変化(円背・猫背)
  • 転倒歴、ステロイド内服歴、低体重、過度の飲酒・喫煙 など

予防と治療のポイント

  • 栄養:カルシウムとビタミンDの適正摂取(食事が基本)
  • 運動:ウォーキング・筋力トレーニング・バランス訓練
  • 生活:禁煙/節酒、日光曝露、住環境の転倒対策
  • 薬物療法:リスクに応じてビスホスホネート製剤、SERM、デノスマブ、骨形成促進薬などを選択

骨を強くする食品(例)

  • 乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ)
  • 小魚(ししゃも・いわし など)
  • 大豆製品(納豆・豆腐)
  • 緑黄色野菜(ブロッコリー・小松菜)
  • きのこ類(ビタミンD を含む)

運動指導のポイント

  • まずは週150分相当の有酸素運動(例:1日30分×5日)を目標に
  • 筋力トレーニングで下肢・体幹を強化(椅子立ち上がり、かかと上げ等)
  • バランス訓練(片足立ち、ゆっくり歩行、ヨガ等)で転倒予防
  • 痛みが強い日や不安がある場合は無理をしない/医師に相談

注意が必要な薬

  • ステロイド薬:長期使用で骨密度低下のリスク
  • 一部の抗けいれん薬:ビタミンD 代謝へ影響する場合
  • 特定の利尿薬:カルシウム排泄の増加に注意

内服中の薬がある方は、自己判断で中止せず必ず医師にご相談ください。

受診の目安

  • 身長が以前より低くなった/背中が丸くなってきた
  • 転倒しやすい/最近転んだ
  • ステロイド薬を内服している
  • 家族に大腿骨近位部骨折の既往がある

骨粗鬆症の検査・治療のご相談


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👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本老年医学会 老年病専門医・指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医糖尿病や腎疾患など生活習慣病を含め、地域密着の総合内科診療を行っています。食事・運動などの生活指導と薬物療法を組み合わせ、継続可能な治療を重視しています。