眠れない・夜中に目が覚める|内科でみる不眠の原因と受診の目安

📘 要点

  • 不眠は生活習慣・こころ・体の病気の3層で考えると原因が見つけやすい
  • 内科では甲状腺・睡眠時無呼吸・貧血・むずむず脚・薬の影響を確認する
  • 2週間以上続く、日中の支障がある場合は受診の目安
  • 寝酒・長い昼寝・寝る前のスマホは睡眠の質を下げる

眠れない原因は「3つの層」で考える

層 代表的な原因 確認方法
生活習慣 寝酒・カフェイン・スマホ・昼夜逆転・長い昼寝 睡眠日誌(就寝・起床・目覚めの回数)
こころ・ストレス 不安・うつ・仕事のストレス 問診(気分の落ち込み・意欲の低下)
体の病気 甲状腺機能亢進症・睡眠時無呼吸・貧血・むずむず脚症候群・薬の副作用 血液検査・いびきの問診・服薬の見直し

内科で見つかる不眠の原因

  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病):動悸・汗・手の震えとともに寝つけない・夜中に目が覚める
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS):いびき・日中の強い眠気・夜中の目覚め(SASの検査と治療)
  • 貧血・鉄不足:だるさと睡眠の質の低下(貧血の原因と症状)
  • むずむず脚症候群:夕方〜夜に脚がむずむずして寝つけない(鉄不足が背景のことがある)
  • 薬の影響:一部の降圧薬・ステロイド・気管支拡張薬などで不眠が起こることがある

今日からできる睡眠の工夫

  • 起床時刻を固定する:休日も1時間以内のずれにとどめる
  • 寝る1時間前はスマホ・PCを控える
  • カフェインは午後早めまで:就寝6時間前以降は控える
  • 寝室を暗く・静かに・快適な温度に
  • 眠れないときに床で長く起きない:20分眠れなければ一度起きる

よくある質問

Q. 何日眠れないと受診したほうがよいですか?

A. 2週間以上続く、または日中の眠気・集中力低下・気分の落ち込みなど生活への支障がある場合は受診をおすすめします。数日単位でも、強い不安や動悸を伴う場合は早めにご相談ください。

Q. 睡眠薬は依存が心配です。使わないほうがよいですか?

A. 種類によって性質が異なり、依存のリスクが低い薬もあります。まずは生活習慣の見直しを行い、必要があれば短期間の使用を含めて主治医と相談して決めます。自己判断の中止は不眠の悪化につながることがあります。

Q. 寝酒は眠りに効きますか?

A. 寝つきは良くなったように感じますが、夜中に目が覚めやすく、睡眠の質は下がります。飲酒は就寝3時間前までに、量を控えるのがおすすめです。

Q. 昼寝はしたほうがよいですか?

A. 20〜30分程度の短い昼寝は日中の眠気に有効です。長い昼寝や夕方の仮眠は夜の眠りを妨げるため、15時以降は避けましょう。

Q. 甲状腺の病気でも不眠になりますか?

A. 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では動悸・汗・イライラとともに不眠が起こります。逆に機能低下症では日中の眠気や倦怠感が出ます。気になる場合は血液検査で確認できます。

受診の目安

2週間以上続く不眠、日中の強い眠気、いびきを指摘された、動悸や体重変化を伴う場合は、内科でご相談ください。必要に応じて血液検査(甲状腺・貧血)や睡眠の検査をご案内します。

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参考資料

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド」・日本睡眠学会の資料、各種診療ガイドラインを参考に作成しています。

作成・更新:2026年10月25日
監修:しもやま内科 院長(内分泌代謝科専門医・総合内科専門医)

最終更新日:2026-10-25

👨‍⚕️ この記事の監修医師

監修・執筆:しもやま内科 院長(日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本老年医学会 老年科専門医・指導医)
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。