「疲れやすくて、なんとなくだるい」「階段を上るだけで息切れがする」「顔色が悪いとよく言われる」——これらに当てはまる方、もしかすると「隠れ貧血(鉄不足)」かもしれません。普通の血液検査では見つかりにくい「貯蔵鉄(フェリチン)」の不足が、実はかなりの数いるんです。
「貧血ですね」と言われたことはありますか?
一般的な健康診断の血液検査では、赤血球の数やヘモグロビン値を調べます。でもこれらは、鉄がかなり不足して初めて基準値を下回ります。「まだ貧血とまでは言えない」ギリギリのラインでも、身体はちゃんとSOSを出していることがあります。
そのSOSの代表が「疲労感・だるさ・息切れ・集中力低下・冷え・抜け毛」です。「貧血じゃないと言われたけど、なんだか調子が出ない」——そんな方は、「フェリチン(貯蔵鉄)」を測ってみる価値があります。
隠れ貧血になりやすい人
- 生理のある女性(月経で鉄を失う)
- 授乳中・妊娠中の方
- ダイエットで食事制限をしている方
- ベジタリアン・ヴィーガンの方(ヘム鉄の摂取が少ない)
- 胃腸の調子が悪くて鉄が吸収できていない方
- ランナーなどの持久系アスリート(汗でも鉄を失う)
隠れ貧血が見つかったら
フェリチン値が低ければ、鉄剤の内服で改善できます。食生活のアドバイスも一緒に行います。「レバーやほうれん草を食べましょう」と言うのは簡単ですが、吸収率のことを考えると、やはりお薬での補給が確実です。
鉄剤を飲み始めてから、「なんとなく体が軽くなった」「朝起きやすくなった」「肌の色が良くなった」と言われる方、とても多いです。「これが正常な状態だったのか」と驚かれます。
❓ よくある質問
フェリチンの検査は保険が効く?
鉄剤の副作用は?
食事で改善できない?
最終更新日:2026-05-09
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。