「疲れやすくて、なんとなくだるい」「階段を上るだけで息切れがする」「顔色が悪いとよく言われる」——これらに当てはまる方、もしかすると「隠れ貧血(鉄不足)」かもしれません。普通の血液検査では見つかりにくい「貯蔵鉄(フェリチン)」の不足が、実はかなりの数いるんです。
「貧血ですね」と言われたことはありますか?
一般的な健康診断の血液検査では、赤血球の数やヘモグロビン値を調べます。でもこれらは、鉄がかなり不足して初めて基準値を下回ります。「まだ貧血とまでは言えない」ギリギリのラインでも、身体はちゃんとSOSを出していることがあります。
そのSOSの代表が「疲労感・だるさ・息切れ・集中力低下・冷え・抜け毛」です。「貧血じゃないと言われたけど、なんだか調子が出ない」——そんな方は、「フェリチン(貯蔵鉄)」を測ってみる価値があります。
隠れ貧血になりやすい人
- 生理のある女性(月経で鉄を失う)
- 授乳中・妊娠中の方
- ダイエットで食事制限をしている方
- ベジタリアン・ヴィーガンの方(ヘム鉄の摂取が少ない)
- 胃腸の調子が悪くて鉄が吸収できていない方
- ランナーなどの持久系アスリート(汗でも鉄を失う)
隠れ貧血が見つかったら
フェリチン値が低ければ、鉄剤の内服で改善できます。食生活のアドバイスも一緒に行います。「レバーやほうれん草を食べましょう」と言うのは簡単ですが、吸収率のことを考えると、やはりお薬での補給が確実です。
鉄剤を飲み始めてから、「なんとなく体が軽くなった」「朝起きやすくなった」「肌の色が良くなった」と言われる方、とても多いです。「これが正常な状態だったのか」と驚かれます。
❓ よくある質問
フェリチンの検査は保険が効く?
貧血の鑑別診断として医師が必要と判断した場合は保険診療の範囲内で検査できます。健康診断のオプションではないので、気になる方は医師に相談してください。
鉄剤の副作用は?
鉄剤でありがちなのは胃のムカムカや便秘。でも最近の鉄剤は比較的飲みやすくなっています。食後に飲む、少量から始めるなどの工夫でほとんどの方は続けられます。
食事で改善できない?
レバー・赤身肉・カツオ・マグロなどに含まれるヘム鉄は吸収率が高いですが、食事だけで不足分を補うのはなかなか大変です。鉄剤でベースを上げつつ、食事で維持するのが現実的です。