インスリノーマは、膵臓にできる稀な腫瘍で、過剰なインスリン分泌によって低血糖症状を引き起こす病気です。
空腹時や運動後のふるえ・発汗・意識消失など、原因不明の低血糖が続く場合、内分泌内科での精密検査が必要です。
本記事では、インスリノーマの症状、診断方法、治療方針、しもやま内科での対応についてわかりやすく解説します。
症状と特徴
- 空腹時や運動後に出現するふるえ、発汗、意識障害
- 血糖値が50mg/dL以下でも意識が保ててしまうことがある
- ブドウ糖摂取で症状が速やかに改善(ウィップルの3徴)
インスリノーマの診断
血糖値が低下している状況で以下の所見がみられると診断が疑われます:
- インスリン値の不適切な高値
- Cペプチドの高値
- 経過観察中の低血糖エピソードの再現(絶食試験)
CT、MRI、EUS(内視鏡的超音波検査)、アルギニン負荷試験などを駆使して、腫瘍の局在診断を行います。
治療法
- 外科的切除(腫瘍が同定できた場合の第一選択)
- 切除不能または転移例では、血糖管理・薬物療法(ジアゾキシドなど)
しもやま内科での対応
当院では、低血糖の原因精査としてインスリノーマを疑う症例に対し、専門的な血液検査・ホルモン評価を行っています。手術を要する場合は、連携する高次医療機関へ速やかにご紹介いたします。
🩺 糖尿病・内分泌疾患のご相談は専門医へ
低血糖が続いて不安な方、検査を希望される方は一度ご相談ください。しもやま内科では、内分泌疾患に精通した医師が診察にあたります。
この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本甲状腺学会 専門医/日本循環器学会 専門医/日本老年医学会 老年科専門医・指導医
インスリノーマのような稀な疾患にも対応できる体制を整え、適切な専門医療への橋渡しを行っています。
\ 船橋市で内分泌疾患の診療をご希望の方へ /
しもやま内科では、甲状腺疾患・副腎疾患・褐色細胞腫・MENなど内分泌疾患全般に対応しています。専門医による診療をご希望の方は、ぜひご相談ください。