「食事をしてから2〜3時間後に、すごくお腹が空いて手が震える」「冷や汗が出て、動悸がして、なんだか不安になる」——これ、反応性低血糖(または食後低血糖)と呼ばれる状態かもしれません。糖尿病予備群の方に多いと言われています。今回は「食後の不調」に悩む方のために、原因と対策をわかりやすくお伝えします。
反応性低血糖ってどんな状態?
食べた後に血糖値が急上昇して、それに対して膵臓が「やりすぎ」なくらいインスリンを出してしまい、結果的に血糖値が下がりすぎる——これが反応性低血糖の仕組みです。
低血糖って聞くと「糖尿病の人がなるもの」と思われがちですが、糖尿病じゃない方でも起こります。むしろ「糖尿病予備群」の方に多いんです。血糖値を調節するインスリンの出方が鈍くなっていて、結果的にドカンと出てしまう——みたいなイメージです。
こんな症状が出たら要注意
- 食後2〜4時間後に現れる
- 冷や汗・動悸・手の震え
- 異常な空腹感
- めまい・フワフワする感じ
- イライラ・不安感
- 集中力が続かない
- ひどいと意識がもうろうとする
面白いのは、これらの症状があっても「なんとなく調子が悪い」「いつもこの時間帯はだるい」くらいにしか感じていない方も多いことです。これが普通だと思って生活していると、気づかないうちに血糖値が乱高下している——というケースも少なくありません。
原因は何?
反応性低血糖の原因は人によって様々ですが、主なものは:
- 糖質の多い食事——白米・パン・麺類・甘い飲み物などを一度に大量に摂ると血糖値が急上昇します
- インスリンの出過ぎ——初期の糖尿病ではインスリンの分泌タイミングが遅れ、後からドッと出ることがあります
- 胃の手術後——食べ物が急に腸に流れ込む「ダンピング症候群」
- ガストリン・インスリン産生腫瘍——まれですが、腫瘍が原因になることも
対策:食べ方を変えるだけで改善することも
- 食事の順番を変える——野菜→タンパク質→炭水化物の順で食べると血糖値の上昇が緩やかになります
- 食物繊維を増やす——野菜・海藻・きのこなどを先に食べる
- 間食を工夫する——3食ドカ食いより、小分けにして食べる方が血糖値は安定します
- タンパク質を意識して摂る——卵・魚・肉・大豆製品を毎食に
- 甘い飲み物をやめる——ジュースや糖入りコーヒーは血糖値を急上昇させる原因No.1
❓ よくある質問
病院で調べてもらうにはどうすれば?
75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査を行います。ブドウ糖を飲んで、一定時間ごとに血糖値を測る検査です。この結果で反応性低血糖の有無やインスリンの出方の特徴がわかります。
自分で血糖値を測れる?
市販の血糖測定器を使えば自分で測れます。食前・食後1時間・2時間・3時間と測ることで、自分の血糖値の動きが把握できます。ただ、機械の精度や手技の問題もあるので、一度医療機関で正しい測り方を確認するのがおすすめです。