「反応性低血糖かも…と検査したら、インスリンの出方が普通と違うみたいです」——先日、そんな相談を受けました。反応性低血糖の原因のひとつに「インスリンの分泌パターンの異常」があります。今回は、インスリンと反応性低血糖の関係について、もう少し詳しくお話しします。
インスリンが出すぎてしまうパターン
普通、食事をすると血糖値が上がり、それに合わせて膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げるホルモンなので、適切な量が適切なタイミングで出れば問題ありません。
ところが、糖尿病の初期〜予備群の方では、この「適切なタイミング」がズレていることがあります。具体的には:
- 初期分泌が遅い——食後すぐにインスリンが出ず、血糖値が急上昇
- 後からドカンと出る——遅れて大量のインスリンが出て、結果的に血糖を下げすぎる
このパターンは「空腹時血糖は正常だけど、食後に血糖値が乱高下している」という特徴があります。つまり、普通の健康診断では見つかりにくいんですね。
インスリンの効きが悪いパターン(インスリン抵抗性)
もうひとつ、インスリンがたくさん出ているのに、そのインスリンが体の中でうまく働かない——これをインスリン抵抗性と呼びます。インスリンを出しても血糖が下がらないので、膵臓は「もっと出せ!」とさらにインスリンを分泌します。
この状態が続くと膵臓は疲弊して、最終的にはインスリンの分泌が枯渇して本格的な糖尿病になります。反応性低血糖は、この「膵臓が疲れる前のサイン」と考えることもできるんですね。
どうやって調べる?
75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)の時に、血糖値だけでなくインスリン値も同時に測ります。そうすることで、「インスリンの出方」がわかります。
正常なパターン:食後30分でインスリンがピークに達し、2時間後には元に戻る
反応性低血糖のパターン:ピークが遅い、またはピーク後の下がり方が急峻