食後に強い眠気が襲う理由とは?反応性低血糖とインスリンの関係|しもやま内科

「反応性低血糖かも…と検査したら、インスリンの出方が普通と違うみたいです」——先日、そんな相談を受けました。反応性低血糖の原因のひとつに「インスリンの分泌パターンの異常」があります。今回は、インスリンと反応性低血糖の関係について、もう少し詳しくお話しします。

インスリンが出すぎてしまうパターン

普通、食事をすると血糖値が上がり、それに合わせて膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げるホルモンなので、適切な量が適切なタイミングで出れば問題ありません。

ところが、糖尿病の初期〜予備群の方では、この「適切なタイミング」がズレていることがあります。具体的には:

  • 初期分泌が遅い——食後すぐにインスリンが出ず、血糖値が急上昇
  • 後からドカンと出る——遅れて大量のインスリンが出て、結果的に血糖を下げすぎる

このパターンは「空腹時血糖は正常だけど、食後に血糖値が乱高下している」という特徴があります。つまり、普通の健康診断では見つかりにくいんですね。

インスリンの効きが悪いパターン(インスリン抵抗性)

もうひとつ、インスリンがたくさん出ているのに、そのインスリンが体の中でうまく働かない——これをインスリン抵抗性と呼びます。インスリンを出しても血糖が下がらないので、膵臓は「もっと出せ!」とさらにインスリンを分泌します。

この状態が続くと膵臓は疲弊して、最終的にはインスリンの分泌が枯渇して本格的な糖尿病になります。反応性低血糖は、この「膵臓が疲れる前のサイン」と考えることもできるんですね。

どうやって調べる?

75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)の時に、血糖値だけでなくインスリン値も同時に測ります。そうすることで、「インスリンの出方」がわかります。

正常なパターン:食後30分でインスリンがピークに達し、2時間後には元に戻る
反応性低血糖のパターン:ピークが遅い、またはピーク後の下がり方が急峻

❓ よくある質問

この状態は糖尿病になるの?
この段階ではまだ「糖尿病予備群」と呼ばれる状態です。ただし、そのまま放置すると約3〜5年で糖尿病に移行するリスクがあります。逆に言えば、今のうちに生活習慣を改善すれば、糖尿病を予防できる可能性が高い——ということです。
治療法は?
食事療法が基本です。糖質の摂り方を工夫する、食べる順番を変える、食物繊維を増やす——これらの積み重ねで血糖値の安定が期待できます。場合によっては、α-GI(糖質の吸収を遅らせる薬)を使うこともあります。

「食後の不調」——それは糖尿病になる前のサインかもしれません。

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📅 2026年4月21日に公開・2026年5月9日に最終更新 | 👨‍⚕️ 監修:しもやま内科 院長(甲状腺・糖尿病 専門医)

21/04/2026