歯周病と糖尿病|悪循環を防ぐ口腔管理|しもやま内科

「先生、歯周病と糖尿病って関係あるんですか?歯医者さんで『糖尿病の人は歯周病が進みやすい』って言われたんですが…」

50代の男性患者さんが、そう尋ねてきました。糖尿病と診断されて5年、最近歯ぐきから出血することが増えたそうです。歯医者さんで「歯周病が進んでいる」と言われたそうで、糖尿病との関係が気になっていたそうです。

実は、糖尿病と歯周病は悪循環になりやすい関係です。血糖値が高いと歯周病菌が繁殖しやすくなり、歯周病が進むと炎症物質が全身を巡って血糖値を悪化させるんです。

糖尿病と歯周病の悪循環

糖尿病の方は、免疫力が低下しているため、歯周病菌に対して抵抗しにくくなります。血糖値が高い状態だと、歯ぐきの血管にも影響が出て、歯周病が進みやすくなります。

一方、歯周病が進むと、歯ぐきから炎症物質(プロインフラマトリー・サイトカイン)が血液中に入り、インスリンの効きを悪くします。つまり、歯周病が血糖値を悪化させ、血糖値の悪化が歯周病を進行させる——この悪循環を断ち切ることが大切です。

当院での対策

当院では、糖尿病の診療と同時に、口腔の健康管理も重視しています。

  • 定期チェック:歯周病の有無を確認するため、口腔内の状態を診察時にチェックします。歯ぐきの腫れや出血がないか確認しています。
  • 歯医者さんとの連携:歯周病が進行している方には、信頼できる歯科医院をご紹介し、内科と歯科の連携治療を行います。
  • 血糖管理の強化:歯周病がある方は、HbA1cの目標をより厳しく設定し、血糖コントロールを徹底します。

先日の患者さんで、歯周病を放置していた60代の女性がいらっしゃいました。HbA1cが8.2%もあり、歯ぐきは赤く腫れていました。歯科医院に紹介して治療してもらい、同時に血糖管理も強化したら、3か月後にHbA1cが7.0%まで下がり、歯ぐきの状態も改善しました。「歯医者さんに行くのが大変でしたが、血糖値も下がって良かったです」と言ってくれました。

予防のポイント

歯周病予防の基本は、ブラッシングと歯間ブラシです。特に糖尿病の方は、一日2回以上の歯磨きと、定期的な歯科医院でのクリーニングをおすすめします。

「歯周病と糖尿病の関係、知りませんでした」という方は少なくありません。口腔の健康は、全身の健康にも直結します。ぜひ一度、当院で血糖値と口腔状態を一緒にチェックしてください。

電話予約:047-467-5500
診療時間:月・火・木・金 9:00〜12:00、14:45〜17:30/土曜 9:00〜12:00(水日祝休診)

06/03/2026