「先生、糖尿病の人は何を食べたらいいんですか?難しい栄養の話はわからないので、もっと簡単に教えてほしいんです」——先日の初診の患者さんは、そう言って困った顔をされていました。実は、糖尿病の食事療法に「正解」はひとつではありません。でも、意識してほしいポイントはたったの4つです。
糖尿病患者さんに特に大切な栄養素
① 食物繊維
「野菜を先に食べる」——このベジファースト、実は食物繊維のおかげで血糖の急上昇を防いでくれます。先日の患者さんに「朝、パンを食べる前にサラダを食べてみて」とお伝えしたら、2週間後に「食後の眠気が減った」と喜んでいらっしゃいました。食物繊維は野菜・海藻・きのこ・豆類・玄米に豊富。目標は1日20g以上です。
② タンパク質
「お肉はダメなんですか?」——いえ、タンパク質は筋肉を維持するために必要です。筋肉が減ると基礎代謝が下がって血糖コントロールが悪化します。1食あたり手のひらサイズの肉・魚・豆腐・卵を目安に。先日の患者さんは「鶏むね肉が安くて助かります」とおっしゃっていました。
③ 不飽和脂肪酸(良い脂質)
青魚のEPA・DHAや、オリーブオイル・ナッツ類の脂質は、中性脂肪を下げ、インスリンの効きを良くします。「揚げ物は週に1回まで」と決めると、意外と続きます。
④ ビタミン・ミネラル
マグネシウム・亜鉛・クロムはインスリンの働きに関わります。色とりどりの野菜を毎日5色取る——これを目安にすると、自然と摂取できます。
避けたい栄養の摂り方
- 糖質を極端に減らす(栄養の偏り、リバウンドしやすい)
- 脂質を極端に増やす(糖質制限の落とし穴)
- サプリメントに頼りすぎる(まずは食事から)
「糖質ゼロにして1週間で3kg痩せた」という方もいますが、ほとんどがリバウンドします。長く続く方法を選ぶことが、糖尿病治療の基本です。
❓ よくある質問
糖尿病に良いサプリはある?
「糖尿病食」って特別な料理が必要?
外食の時はどうすればいい?
「栄養って難しい?」——基本はバランスの良い食事。特別なことは何もいりません。
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最終更新日:2026-05-18
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医・糖尿病専門医・循環器専門医・甲状腺専門医