「先生、糖尿病って薬を飲むだけじゃなくて、普段の生活も変えないといけないんですか?」——先日、初診の45代男性患者さんがそう聞かれました。仕事が忙しくて、「生活を変える時間なんてない」と思っている方も多いですよね。でも実は、糖尿病の治療で最も大切なのは「食事・運動・薬」の3本柱で、そのうち2つは普段の生活に関わります。今日は、無理なく取り入れられる生活習慣のポイントをお伝えします。
糖尿病のセルフケア、3つの柱
① 食事の見直し
特別な料理は必要ありません。「野菜を先に食べる」「ご飯は茶碗1杯」「揚げ物は週1回」——これだけで血糖はかなり変わります。先日の患者さんは「昼ごはんを弁当からサラダチキンに変えただけで、午後の眠気が減りました」とおっしゃっていました。
② 運動の習慣化
ジムに行く時間がない方は、「駅から家まで歩く」「エレベーターより階段」「テレビを見ながらスクワット」——細切れでも積み重ねれば効果があります。先日の70代の患者さんは「朝の散歩が日課になりました。それだけでHbA1cが0.3%下がりました」と報告してくれました。
③ ストレス管理・睡眠
ストレスホルモン(コルチゾール)は血糖を上げます。仕事のストレスが血糖コントロールを悪化させることも。「寝る前にスマホを見ない」「寝る1時間前に軽いストレッチ」——これだけで睡眠の質が変わり、血糖も安定しやすくなります。
糖尿病の方が気をつけるべき生活習慣
- 禁煙:喫煙は血管を傷め、合併症リスクを高めます
- 適量の飲酒:空腹時の飲酒は低血糖リスク。詳しくは糖尿病と飲酒のページをご覧ください
- 規則正しい食事時間:朝食を抜くと昼に食べ過ぎになりがち
- 定期的な自己血糖測定:血糖の傾向を知ることで、自分に合った生活が見えてきます
セルフケアでやりがちな失敗
- 「今日は我慢したから明日は食べていい」→ 毎日のバランスが大切
- 「糖質を極端に減らす」→ リバウンドしやすく、続かない
- 「運動は週末にまとめてやる」→ 毎日少しずつが効果的
- 「薬を飲んでいるから大丈夫」→ 薬はあくまで補助。生活習慣が基本
先日の患者さんは「薬だけに頼っていましたが、食事を変えたら薬が減りました」とおっしゃっていました。生活習慣の改善は、薬と同じくらい(時にはそれ以上)効果があります。
❓ よくある質問
仕事が忙しくて生活習慣を変える時間がない
自分で血糖を測るべき?
糖尿病の生活習慣改善、どれくらいで効果が出る?
「生活習慣を変えるのは大変?」——1つから始めて、少しずつ自分のものにしていきましょう。
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