糖尿病の外食の選び方|チェーン店・定食・居酒屋で気をつけるポイント

📘 要点

  • 外食は「回数」より「何を選ぶか」で食後の血糖値が変わる
  • 基本は野菜 → たんぱく質 → 炭水化物の順。主食は少なめに
  • 丼・麺類の単品より定食。野菜とたんぱく質を足せるメニューが有利
  • 食後に10分歩くだけで食後の血糖上昇が緩やかになる
  • 飲み会は「先に野菜」「締めの炭水化物を避ける」「空腹で飲まない」

外食で血糖値が上がりやすい理由

外食は、自宅の食事に比べて炭水化物が多い・食物繊維が少ない・味が濃い(塩分が多い)傾向があります。ごはん・麺・パンなどの炭水化物から先に食べると糖の吸収が速く、食後に血糖値が急上昇しやすくなります。

また、食べる速度が速いことも影響します。早食いは満腹感が得られる前に量が増え、食後の血糖値のピークを高くします。

チェーン店で使える5つのルール

場面 選び方のポイント
定食・和食 焼き魚・鶏肉・豆腐を主菜に。ごはんは少なめ、味噌汁は1杯まで
丼・麺類 単品にせず、野菜・卵・海藻を足す。ごはん/麺は少なめで注文
ファストフード セットのポテト・甘い飲料を外す。野菜があるセットを選ぶ
居酒屋 最初に枝豆・刺身・野菜。揚げ物と締めの炭水化物は控えめに
コンビニ サラダ・ゆで卵・焼き魚+おにぎり1個など、組み合わせで整える

栄養成分表示がある店では、主食の糖質量と食塩相当量を確認する習慣をつけると選びやすくなります。

食べる順番と食べる速度

同じメニューでも、野菜(食物繊維)→ たんぱく質・脂質 → 炭水化物の順に食べると、食後の血糖上昇が緩やかになります。一口ごとに箸を置く、よく噛むなど、食べる速度を落とすことも効果的です。

飲み会・アルコールの注意

  • 空腹で飲まない(先に食事をとる)
  • 甘いカクテル・ジュース割りは糖質が多い
  • アルコールは血糖値を下げる方向にも働くため、インスリンやスルホニル尿素薬を使用中の方は低血糖に注意
  • 締めのラーメン・おにぎりは控えるか、量を減らす

飲酒後の低血糖は就寝中に起こることがあります。主治医の指示に従ってください。

よくある質問

Q. 外食は週に何回までなら大丈夫ですか?

A. 回数よりも「何を選ぶか」と「翌日の血糖値」が重要です。外食が続く週は、主食を少なめにする・野菜を先に食べる・食後に10分歩くなどで調整します。HbA1cの推移を見ながら、無理のない頻度を一緒に決めていきます。

Q. チェーン店で選びやすいメニューはありますか?

A. 定食(焼き魚・鶏肉・野菜付き)や、野菜たっぷりの鍋・サラダ付きのセットが選びやすいです。丼・麺類の単品は炭水化物に偏りやすいため、野菜やたんぱく質を足すか、ごはんを少なめにすると安定します。

Q. 飲み会では何に気をつければよいですか?

A. 最初に野菜やたんぱく質を食べ、締めの炭水化物を控えるのが基本です。アルコールは血糖を下げる方向にも働くため、空腹での飲酒や、薬(特にインスリン・スルホニル尿素薬)を使っている方は低血糖に注意してください。

Q. 寿司やラーメンは食べられませんか?

A. 食べられないことはありません。寿司は酢飯の量が多いので、握りの数を調整し、刺身や茶碗蒸しを足すと安定します。ラーメンはスープを残し、野菜・煮卵・チャーシューを足し、麺を少なめにすると上がり方が緩やかになります。

Q. 食後に眠くなるのは血糖値のせいですか?

A. 食後の眠気は血糖値の急上昇・急下降(血糖値スパイク)で起こることがあります。食べる順番を変える・食後に10分歩くことで軽減できることがあります。

当院の糖尿病診療

外食が多い方でも続けられる食事の組み立てを、管理栄養士とともに調整します。HbA1cの推移を見ながら、無理のない範囲で改善していきます(糖尿病の総合案内)。

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参考資料

日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン」・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」・日本糖尿病教育・看護学会の資料を参考に作成しています。

作成・更新:2026年10月25日
監修:しもやま内科 院長(内分泌代謝科専門医・総合内科専門医)

最終更新日:2026-10-25

👨‍⚕️ この記事の監修医師

監修・執筆:しもやま内科 院長(日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本老年医学会 老年科専門医・指導医)
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。