血糖自己測定の実際

血糖自己測定の実際

血糖自己測定をすることは、日々の自己管理の目安になります。

「血糖測定は大変そう・・・」

と思われるかもしれませんが、実はそれほど大変なことではありません。早速やってみましょう。

血糖自己測定の実際

必要な物品を揃えたら、手を洗いましょう。

穿刺器具、血糖測定器、センサー、針、針捨て、自己管理ノート、筆記用具 を揃えましょう。

次に、石鹸で良く手を洗いましょう。

果物を食べた後、手を洗わずに指先で血糖測定をすると驚くほど高い血糖値が出ることがあります。そうです、果汁が混入して高血糖になってしまうのです。ですから、血糖自己測定の前には手を良く洗いましょう。

血糖自己測定の前には必ず手を洗いましょう。

深さ調整ダイヤルを操作して穿刺の深さを調節しましょう。

今回は三和化学研究所のジェントレットで説明します。

指先の皮の硬さは人によって違います。皮が柔らかい人は1~2、普通の人は3~4、硬い人は5~6がお勧めです。

深さ調整ダイヤルを調整して、丁度良い深さにします。

深さ調整ダイヤルを操作して穿刺の深さを調節しましょう

穿刺器具に新しい穿刺針をセットします。

意外に難しいですが、針を机の上に置いて片手で挿入すると失敗しにくいです。

正しく挿入されているかどうかを確認窓で確認できます。

新しい穿刺針をセットする

穿刺針の保護キャップを取ります。

正しく挿入できたら、穿刺針の保護キャップを取ります。保護キャップを引っ張ってはいけません。半回転以上回転させると上手に取ることができます。回す方向は左右どちらでも大丈夫です。

穿刺針の保護キャップを取ります

センサーを挿入します。

血糖測定器(三和化学研究所のグルテストネオセンサーを例とします)のセンサーを容器から1枚取り出します。容器のふたをしっかり閉めます。センサーは灰色の電極のついた面を手前にして挿入します。正しく挿入されると血糖測定器の電源が入ります。

センサーを挿入します

穿刺器具を指先の腹にあてて穿刺します。

穿刺器具の先端を指先の腹に当て、ボタンを押します。

うまく刺さりませんでしたか? その場合はツマミを引っ張るともう一度穿刺できます。

穿刺できたら、少しだけ血が出ます。せいぜい1mm程度の小さな一滴が盛り上がりますが、それでは少なくて測定できません。反対の手の指で押し出すようにして、ゴマ粒より大きいくらいの一滴にします。

穿刺器具を指先にあてて穿刺します

血液を測定器に吸引させます。

先程作った、ゴマ粒ほどの血液の一滴にセンサーの先端を接触させます。そうすると血液が吸引され(赤い部分)、「ピッ」となります。そうなれば成功です。数秒で血糖値が表示されます。

先程指先を穿刺した血液の一滴の量が少なすぎるとエラーになって測定できません。

血液を測定器に吸引させます。

血糖値をノートに記入したら、破棄レバーを押してセンサーを捨てます。

本体の側面についている破棄レバーを赤い矢印の方向にスライドさせるとセンサーが外れます。

使用済みのセンサーは一般ゴミ(家庭ごみ、可燃物)として廃棄できます。

破棄レバーを押してセンサーを捨てる

使用済み穿刺針は針箱へ。

使用済み穿刺針は医療廃棄物です。可燃ごみとして普通に捨てることはできません。専用の針箱に捨て、かかりつけ医療機関に廃棄を依頼してください。

使用済み穿刺針は針箱へ