糖尿病患者さんの入院・通院治療者数が増加
厚生労働省が「2017年患者調査の概況」を発表しました。糖尿病患者数は、前回調査(2014年)から12万3,000人増えて、過去最多の328万9,000人になりました。調査結果によると、「糖尿病」の患者数は328万9,000人(男性184万8,000人、女性144万2,000人)となり、前回(2014年)調査の316万6,000人から12万3,000人増えて、過去最高になりました。
「脂質異常症」は14万3,000人増、「がん」は15万6,000人増、「心疾患」は3,000人増となっています。「高血圧性疾患」は17万1,000人減、「脳血管疾患」は6万4,000人減となりました。
高血圧症や脳血管障害の治療が進歩して、患者数の減少に結びついている一方、糖尿病患者さんが増えているのが気になります。
推計患者数は入院が131万2,600千人(病院127万2,600人、診療所3万9,900人)で、外来は719万1,000人(病院163万人、診療所421万3,300人)でした。ともに2014年の前回調査から減少した一方、高齢化の進展などで65歳以上の患者数は過去最多となりました。うち65歳以上が占める割合は入院が73.2%、外来が50.7%、75歳以上が占める割合は入院が53.2%、外来が28.9%となっています。
高齢化の進展が、患者層の変化に表れています。入院患者数、外来患者数の減少は在宅医療をへのシフトを促す政策が影響していると考えられます。