カーボカウントとは
カーボカウントは、糖質制限食や糖尿病の管理に使用される方法で、食事中の摂取する炭水化物(糖質)の量を把握し、血糖値の調整を試みる方法です。炭水化物は、食事の中の主要な栄養素であり、食直後 の血糖値の上昇に大きく関わります。 たんぱく質や脂質でも血糖値はゆっくりと上昇しますが、カーボカウントでは、より早く血糖値があがる炭水化物に特に注目します。1型糖尿病患者さんだけでなく、2型糖尿病の患者さんにも応用できます。
カーボカウントを行うための基本的な手順は以下の通りです。
1. 食品の炭水化物量を理解する: 食品の炭水化物含有量を把握することが重要です。一般的には、栄養成分表示や食品の炭水化物量を示す情報源を活用します。
2. 炭水化物の量を計測する: 食事を準備する際に、使用する食材の炭水化物量を計量して正確に把握します。
3. 炭水化物量をトータルで計算する: 食事に含まれるすべての食品の炭水化物量を合計し、食事全体の炭水化物摂取量を計算します。
4. 表記に注意する: 食品の栄養成分表示に示される炭水化物量は、「総炭水化物」として表示されることがあります。そのため、食品のラベルを確認し、炭水化物の量を正確に把握します。
5. モニタリングと調整: 食事中に摂取した炭水化物の量をトラッキングし、必要に応じて摂取量を調整することが重要です。これにより、血糖値のコントロールや食事の管理が容易になります。
カーボカウントは個々のニーズや目標に合わせて調整されるべきなので、糖尿病管理プランを立てる際には、医師や栄養士と相談しながら適切な方法を見つけることが重要です。
実際、どうする?
1カーボ=糖質10g または15g
で計算するのですが、当院ではわかりやすいように1カーボ=10g としています。
初心者におすすめなのが、
さらにかんたん! カーボカウント 大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学 編集/大阪市立大学医学部附属病院栄養部 編集
合同会社クリニコ出版、2019年
です。当院ではこれを標準テキストとして使用しています。