カーボカウントに関するよくある質問と回答

🍞カーボカウントに関するよくある質問(FAQ)

1. カーボカウントって何ですか?

A: カーボカウントとは、食事に含まれる炭水化物の量を計算して、インスリンの量や血糖値の管理に役立てる方法です。特に1型糖尿病の方に多く使われていますが、2型糖尿病にも有効です。


2. なぜ炭水化物だけを数えるの?

A: 炭水化物は血糖値に最も大きな影響を与える栄養素です。たんぱく質や脂質も多少影響はありますが、炭水化物の影響が圧倒的に大きいため、それを管理することが血糖コントロールの鍵となります。


3. どの食品に炭水化物が含まれているの?

A: 主に炭水化物を多く含む食品は以下の通りです:

  • ごはん、パン、麺類
  • いも類(じゃがいも、さつまいもなど)
  • 果物
  • 牛乳やヨーグルト
  • 砂糖やお菓子類

4. 炭水化物の量はどうやって調べるの?

A: 主に次の方法で確認します:

  • 栄養成分表示を見る
  • 食品交換表を使う(1単位=10g炭水化物)
  • アプリや書籍を使って調べる
  • 栄養士に相談する

5. 「1カーボ」とは何グラムの炭水化物?

A: 一般的に「1カーボ」は10gの炭水化物とされています。アメリカ式では「1カーボ = 15g」とされることもあるため、どの方式を使っているか確認が必要です。


6. カーボカウントをするときの注意点は?

A:

  • 調理後の量を正確に量る(特にご飯やパスタなど)
  • 食品の種類による吸収速度の違いに注意する
  • 間食や飲み物の炭水化物も忘れずにカウントする
  • 血糖値の記録と一緒に行うと効果的

7. インスリンを使っている場合、カーボカウントはどう関係するの?

A: カーボカウントを用いることで、炭水化物の摂取量に応じてインスリンの量(ボーラス)を調整することができます。たとえば、「1単位のインスリンで10gの炭水化物をカバーできる」といったように、個別のカーボ比(インスリン:炭水化物の比率)を医師と相談して設定します。


8. 外食やコンビニ食品のカーボカウントはどうする?

A:

  • 栄養成分表示を確認する(最近は多くの商品に表示あり)
  • スマホアプリ(例:カロミル、あすけんなど)を使う
  • おおよその目安を覚えておく
  • 食品交換表や外食カーボ一覧表を活用

9. 毎食カウントしなきゃいけないの?

A: 最初は毎食カウントすることが望ましいですが、慣れてくるとパターンが分かってきて、大体の目安で管理できるようになります。慣れてきたら「ざっくりカウント」でも十分効果があります。


10. カーボカウントは誰でもできますか?

A: はい、基本的な知識を身につければ誰でも可能です。ただし、糖尿病治療の一環として行う場合は、医師や管理栄養士と相談しながら実施するのが理想的です。


🍚 カーボカウント用 食材早見表(目安量で10g炭水化物 = 1カーボ)

食品カテゴリ 食品名 1カーボ(10g炭水化物)の目安量
主食 ご飯(白米) 約65g(小さめの茶碗1/3杯)
パン(食パン) 約30g(6枚切りの半分)
うどん(ゆで) 約100g
パスタ(ゆで) 約60g
もち 約25g(1/2個)
芋類 じゃがいも 約70g(小1個弱)
さつまいも 約40g(輪切り2枚程度)
果物 りんご 約100g(小1/2個)
バナナ 約50g(小1/2本)
みかん 約80g(中1個)
ぶどう(巨峰) 約60g(7〜8粒)
乳製品 牛乳 約200ml(コップ1杯)
ヨーグルト(無糖) 約100g(1個分)
お菓子類 ビスケット 約20g(2枚程度)
チョコレート 約15g(板チョコ1/6枚)
アイスクリーム 約60g(小カップ1/2)
飲み物 100%オレンジジュース 約100ml(小コップ1杯)
コーラ 約100ml
スポーツドリンク 約100ml