心エコー検査(心臓超音波)とは?費用・所要時間・分かる病気・心電図との違い

心エコー(心臓超音波検査)は、超音波を使って心臓の形や動きをリアルタイムで映し出す検査です。痛みはなく、胸部にゼリーを塗ってプローブを当てるだけで、心臓の収縮・拡張・弁の動き・血流の状態を詳細に評価できます。所要時間は約15〜20分で、レントゲンのような被曝もありません。心不全・弁膜症・心筋症・心膜炎などの診断に不可欠な検査です。

心エコー(心臓超音波検査)とは?

心エコー(心臓超音波検査)は、超音波の原理を利用して心臓の構造と機能をリアルタイムで観察する検査です。胸部にプローブ(超音波発信器)を当てるだけで、心臓のポンプ機能・弁の開閉・血流の方向や速度・心臓の大きさや壁の厚さを詳細に評価できます。レントゲンと違い被曝の心配は一切なく、中学生以上の方からお年寄りまで安心して受けられます(当院は中学生以上(12歳~)を診療対象としています)。

心エコーと心電図の違い

心電図は心臓の「電気的な活動(拍動のリズム・伝導)」を調べる検査で、不整脈や心筋虚血の診断に優れています。心エコーは心臓の「構造と動き(ポンプ機能・弁の動き・血流)」を画像で評価する検査です。両者は役割が異なり、心臓の状態を総合的に評価するためには両方行うことが理想的です。例えば、息切れの原因が心不全(心エコーで診断)なのか不整脈(心電図で診断)なのかを区別できます。

心エコーで分かる病気

  • 心不全——心臓のポンプ機能(駆出率EF)を測定し、重症度を評価します
  • 弁膜症——大動脈弁狭窄症・僧帽弁閉鎖不全症・僧帽弁狭窄症・三尖弁閉鎖不全症など
  • 心筋症——拡大型心筋症・肥大型心筋症・拘束型心筋症
  • 心膜炎・心嚢液貯留——心臓を包む膜の炎症や水の溜まり
  • 先天性心疾患——心房中隔欠損・心室中隔欠損など
  • 心腔内血栓——不整脈(特に心房細動)に伴う血栓の有無
  • 大動脈疾患——大動脈瘤・大動脈解離の兆候

心エコーの費用(保険適用)

保険適用(3割負担)の場合、心エコー単独の費用は約3,000〜4,000円程度です。心電図と同時に実施する場合は約4,000〜5,000円が目安です。健康診断で異常を指摘された場合の再検査は保険診療の対象となります。当院では医師(循環器専門医)が直接心エコーを実施・読影するため、別途専門医の診察料はかかりますが、当院では循環器専門医が同日に心エコーを実施・読影し、迅速な診断が可能です。

心エコーの所要時間と検査の流れ

所要時間は約15〜20分です。

  1. 上半身を脱いで検査台に仰向けに寝ていただく
  2. 胸部にゼリーを塗る(冷たく感じますが痛みはありません)
  3. プローブを胸に当てて、さまざまな角度から心臓を観察
  4. 必要に応じて左向きの姿勢に変わっていただく
  5. 検査後はゼリーを拭いて終了

当日の結果説明が可能で、異常があればそのまま治療方針を相談できます。

心エコー検査を受けるタイミング

以下の症状がある場合は心エコーをご検討ください:

  • 息切れ・呼吸困難(特に横になると悪化する)
  • 動悸・脈が飛ぶ感じ
  • 胸の痛み・圧迫感
  • 原因不明のむくみ(特に足のむくみ)
  • 健康診断で心電図異常・心拡大を指摘された
  • 心雑音を指摘された
  • めまい・失神

また高血圧・糖尿病・脂質異常症などのリスク因子がある方や、心臓病の家族歴がある方は定期的なチェックが望ましいです。

よくある質問

心エコー(心臓超音波検査)とは?どんな検査ですか?
心エコー(心臓超音波検査)は、超音波を使って心臓の形や動きをリアルタイムで映し出す検査です。痛みはなく、胸部にゼリーを塗ってプローブを当てるだけで、心臓の収縮・拡張・弁の動き・血流の状態を詳細に評価できます。所要時間は約15〜20分で、レントゲンのような被曝もありません。心不全・弁膜症・心筋症・心膜炎などの診断に不可欠な検査です。
心エコーと心電図の違いは何ですか?
心電図は心臓の「電気的な活動(拍動のリズム・伝導)」を調べる検査で、不整脈や心筋虚血の診断に優れています。心エコーは心臓の「構造と動き(ポンプ機能・弁の動き・血流)」を画像で評価する検査です。両者は役割が異なり、心臓の状態を総合的に評価するためには両方行うことが理想的です。例えば、息切れの原因が心不全(心エコーで診断)なのか不整脈(心電図で診断)なのかを区別できます。
心エコーの費用はいくらですか?(保険適用)
保険適用(3割負担)の場合、心エコー単独の費用は約3,000〜4,000円程度です。心電図と同時に実施する場合は約4,000〜5,000円が目安です。健康診断で異常を指摘された場合の再検査は保険診療の対象となります。当院では医師(循環器専門医)が直接心エコーを実施・読影するため、別途専門医の診察料はかかりますが、当院では循環器専門医が同日に心エコーを実施・読影し、迅速な診断が可能です。
心エコーでどんな病気が分かりますか?
心エコーで診断できる主な病気:(1)心不全(心臓のポンプ機能の低下)(2)弁膜症(大動脈弁狭窄症・僧帽弁閉鎖不全症など)(3)心筋症(拡大型・肥大型)(4)心膜炎・心嚢液貯留(5)心房中隔欠損・心室中隔欠損などの先天性心疾患(6)心腔内血栓(7)大動脈疾患。不整脈の原因が心臓の構造的問題によるものかどうかの評価にも役立ちます。
心エコーの所要時間は?検査の流れを教えてください
所要時間は約15〜20分です。流れ:(1)上半身を脱いで検査台に仰向けに寝ていただく (2)胸部にゼリーを塗る (3)プローブ(超音波の発信器)を胸に当てて、さまざまな角度から心臓を観察する (4)必要に応じて左向きの姿勢に変わっていただく (5)検査後はゼリーを拭いて終了。当日の結果説明が可能で、異常があればそのまま治療方針を相談できます。
心エコー検査を受けるタイミングは?どんな症状が出たら受けるべき?
以下の症状がある場合は心エコーをご検討ください:(1)息切れ・呼吸困難(特に横になると悪化する)(2)動悸・脈が飛ぶ感じ(3)胸の痛み・圧迫感(4)原因不明のむくみ(特に足のむくみ)(5)健康診断で心電図異常・心拡大を指摘された(6)心雑音を指摘された(7)めまい・失神。また高血圧・糖尿病・脂質異常症などのリスク因子がある方や、心臓病の家族歴がある方は定期的なチェックが望ましいです。
心エコーと頸動脈エコーの違いは?
心エコーは心臓(冠動脈以外の心臓全体)を評価するのに対し、頸動脈エコーは首の頸動脈の動脈硬化(プラーク)を評価します。両者は異なる部位を見ますが、動脈硬化の全身評価という点で相補的です。頸動脈エコーでプラークが見つかった場合、心臓の冠動脈にも動脈硬化が進行している可能性が高く、心エコーも合わせて行うことが推奨されることがあります。
妊娠中に心エコーは受けられますか?
妊娠中でも心エコー(心臓超音波)は安全に受けられます。超音波は放射線ではなく、胎児への影響はありません。妊娠中は循環血液量が増加し心臓に負担がかかるため、特に妊娠前から心臓病がある方や妊娠高血圧症候群の方は、産科医と循環器医の連携の下で心エコーによる評価が推奨されます。妊娠中に動悸や息切れが出た場合も、生理的なものか心臓由来かの区別のために検査が有効です。
心エコーの結果で「異常なし」と言われました。安心していいですか?
心エコーで「異常なし」は、心臓の構造やポンプ機能に現時点で問題がないことを意味し、基本的には安心してよい所見です。ただし、(1)症状が続く場合(特に動悸や胸痛)→ホルター心電図や負荷心電図など別の検査が必要なことも (2)高血圧・糖尿病などのリスクがある場合→定期的な経過観察が推奨 (3)弁膜症の初期は軽度で見逃されることも稀にあるため、症状が続く場合は再検査を検討します。何か気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。

監修:しもやま内科 院長 下山立志(総合内科専門医・糖尿病専門医・循環器専門医・甲状腺専門医)

最終更新日:2026年8月22日

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最終更新日:2026-08-28

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

22/09/2024