喘息・咳喘息の受診目安|内科でできる検査と治療|しもやま内科(船橋市)

🔊 このページの要点

夜間・早朝に悪化する咳やヒューヒューは喘息・咳喘息のサイン。内科では問診・聴診に加えてスパイロ(可逆性評価)や必要時FeNO等で原因を絞り、
吸入ステロイド中心の治療で発作と再発を抑えます。危険サインがあれば早めに受診を。

喘息・咳喘息の受診目安と内科での検査・治療フローのイメージ
夜間・早朝に悪化する咳やヒューヒューは要注意。内科で原因を特定し適切に治療します。

1. こんな症状は“喘息・咳喘息”を考えます

  • 夜間・早朝に悪化する咳、長引く空咳(3週間以上)
  • ヒューヒュー・ゼーゼー(喘鳴)がある/運動後や冷気で咳が出る
  • 花粉・ダニ・ペット・煙・においで誘発される
  • 風邪のあとに咳だけ長く残る(感染後咳嗽との重なり)

2. 危険サイン(当日受診・救急も検討)

  • 呼吸困難、会話が途切れる、SpO₂低下
  • 胸痛、チアノーゼ、意識がぼんやりする
  • 発熱の持続や血痰など他疾患の可能性が高い所見

3. しもやま内科での評価・検査

  • 問診・診察:発症時期、増悪因子、既往・服薬、アレルギー歴
  • スパイロメトリー:FEV₁/FVC、気管支拡張薬による可逆性の確認
  • 必要に応じてFeNO(好酸球性炎症の示唆)、胸部X線、血液検査(好酸球/IgE 等)
  • 咳が長引く場合は、こちらの長引く咳(鑑別フロー)もご参照ください。

4. 治療の基本:コントローラー+リリーバー

  • コントローラー吸入ステロイド(ICS)を基本に、症状や重症度でLABA/LAMA併用を検討
  • リリーバー:短時間作用β₂刺激薬(SABA)を頓用。頻用はコントロール不良のサイン
  • 咳喘息ではICS中心に、トリガー回避(ダニ・冷気・煙・におい等)も並行
  • 合併症(アレルギー性鼻炎、GERD、後鼻漏)の治療でコントロール向上

5. 吸入のコツ(誤操作を防ぐミニチェック)

  1. 息を吐いてから、正しい角度で吸入
  2. ゆっくり深く吸って3〜5秒息止め
  3. うがい・うがい(ICS使用後は必ず

機種ごとの手技は来院時にご案内します。必要であれば練習用デバイスで確認します。

6. いつ受診/再診すべき?(目安)

  • 夜間症状が週1回以上/日中活動が妨げられる
  • 週2回以上のSABA頓用が続く
  • 季節・花粉期・感冒後などでコントロールが崩れやすい

💬 よくあるご質問(FAQ)

運動はして大丈夫?

コントロール良好であれば可能です。運動誘発がある場合は事前の吸入調整で対応できます。

咳だけで喘鳴がないのですが…

“咳喘息”の可能性があります。スパイロや経過、反応性で評価します。

妊娠中でも治療できますか?

安全性に配慮した薬剤選択が可能です。自己中断は悪化の要因となるためご相談ください。

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👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長/日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本老年医学会 老年病専門医・指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医

夜間や早朝の咳・ヒューヒューが続く方へ。 まずは一度ご相談ください。


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