甲状腺内科

27/05/2016

甲状腺疾患の診断・治療を行っています。

しもやま内科 甲状腺

患者様の受診のきっかけは、ご自身で頸部の腫れに気づいた、健診で指摘されたなどです。甲状腺ホルモンは体の代謝のバランスを整える大切なホルモンです。甲状腺疾患は日本人女性の約2割が罹患すると言われるほど女性にとってはポピュラーな疾患です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺の機能が必要以上に増強し甲状腺ホルモンが増え過ぎる病態です。20~40代の女性に多い傾向がみられます。甲状腺機能亢進症の中で最も多いのが、通称「バセドウ病」です。甲状腺ホルモンが増え過ぎると体が興奮しているような状態になり、心臓がどきどきしたり(動悸)、異常に汗が多くなったり(発刊過多)、手指が震えたり、体重が減少したり、めまい、ふらつき、眼球突出や眼裂の開大(通常より目玉が飛び出しそうに大きく見える)、イライラするなどなどの症状がみられます。主に飲み薬で治療を行いますが、飲み薬があわない場合などには放射線治療や手術が必要となる場合もあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、上記の甲状腺機能亢進症とは対照的に、甲状腺ホルモンの分泌量が不十分となった病態です。40~50代の女性に多い傾向がみられます。甲状腺機能低下症の中で最も多いのが、慢性甲状腺炎、通称「橋本病」です。自己抗体により甲状腺が破壊されることにより発症します。もともと橋本病の体質をもつ方がヨードを過剰摂取した場合などでも甲状腺機能低下症となります。

甲状腺の機能が低下すると、体がだるいなどの全身倦怠感、むくみ(特に目の周囲や下肢など)、便秘、脱毛などの症状が現れます。また、高コレステロール血症の原因にもなるため、健診等でコレステロールが急に高くなったことで気づかれる場合もあります。

甲状腺腫に気づいたら

甲状腺腫大を認める場合は必ずしも治療の必要な疾患をお持ちであるとは限りませんが、甲状腺腫瘍の有無などにつき超音波検査や血液検査が必要となる場合もあります。ご相談ください。