甲状腺髄様癌
甲状腺髄様癌(Medullary Thyroid Carcinoma, MTC)は、甲状腺のC細胞から発生する比較的稀なタイプの甲状腺癌です。
この癌のエコー所見にはいくつかの特徴があります。
エコー所見の特徴
1. **腫瘤の形状**: 髄様癌は通常、不規則な形状や境界の明瞭でない腫瘤として描出されることが多いです。
2. **内部エコー**: 嚢胞性成分(液体のような部分)が見られることもあれば、混合性エコー(固体と液体の混合)が見られることもあります。腫瘤内部に不均一なエコーが観察されることが一般的です。
3. **血流の評価**: ドップラーエコーを用いることで、腫瘍内に豊富な血流が認められることが多く、腫瘍の悪性度の指標となります。
4. **リンパ節転移**: 甲状腺髄様癌は頸部リンパ節への転移がよく見られるため、リンパ節の腫大もエコー所見で注視されるべきです。転移したリンパ節は、非対称、境界不明瞭、高エコーまたは低エコーの所見を示すことがあります。
5. **カルシトニン値**: 甲状腺髄様癌はカルシトニンを産生するため、腫瘍の存在が疑われる場合には、血清カルシトニン値の測定も重要です。
結論
甲状腺髄様癌のエコー所見は特徴的ですが、診断にはエコーだけでなく、細胞診や生検、血液検査なども組み合わせて行うことが重要です。