🔎 要点まとめ
- 甲状腺疾患は種類ごとに治療法が異なるが、ほとんどが適切な治療で安定管理が可能
- ホルモン補充、薬物治療、アイソトープ治療、手術など選択肢は多彩
- 船橋市のしもやま内科では甲状腺専門医が疾患ごとに最適な治療を提案
- 治療に不安がある方も専門医が丁寧にご説明します
甲状腺の病気といっても、治療法はさまざまです。
病気の種類・進行度・患者様の状況に応じて最適な治療法を選択していきます。当院では甲状腺専門医が最新のガイドラインに基づき、患者様一人ひとりに合わせた治療を行います。

甲状腺疾患ごとの治療法
橋本病(慢性甲状腺炎)
- 甲状腺機能低下が進行した場合にホルモン補充(チラーヂン)を行う
- 定期的なホルモン値測定が必要
- 多くは外来管理で安定
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
- 抗甲状腺薬(メルカゾール等)による内服治療が第一選択
- 治療が長期化する場合、アイソトープ治療(放射性ヨウ素内用療法)を選択することも
- 難治例や巨大腺腫では手術も検討
亜急性甲状腺炎・無痛性甲状腺炎
- 多くは自然軽快するが、消炎鎮痛薬(NSAIDs)やステロイドを使用
- 甲状腺機能低下が残る例ではホルモン補充
良性結節・腺腫様甲状腺腫・嚢胞
- 経過観察が基本(定期エコー)
- 嚢胞で症状がある場合は穿刺排液や硬化療法
- サイズが大きく圧迫症状が出る場合は手術適応
甲状腺癌(乳頭癌・濾胞癌・髄様癌・未分化癌)
- 手術(甲状腺全摘・葉切除)が基本
- 術後のホルモン抑制療法(TSH抑制)
- 再発予防や遠隔転移リスクがある場合は放射性ヨウ素内用療法
- 遺伝子検査の活用(髄様癌等)
📄 よくあるご質問(FAQ)
橋本病は一生治療が必要ですか?
ホルモン低下が進行した場合はホルモン補充を継続しますが、軽症では経過観察のみの場合もあります。
バセドウ病の治療は長引きますか?
薬物治療は通常1〜2年が目安ですが、再発や難治の場合は他の治療を検討します。
アイソトープ治療は安全ですか?
日本でも安全に行われており、長期予後も良好です。
手術は大きな手術ですか?
甲状腺手術は比較的安全な手術ですが、術後のホルモン管理が必要になります。
良性結節は放置しても大丈夫?
安定していれば経過観察可能ですが、定期的なエコーで変化を確認します。
嚢胞が繰り返し大きくなる場合は?
必要に応じ穿刺や硬化療法を検討します。
甲状腺癌は怖い病気ですか?
乳頭癌・濾胞癌は予後良好で、治癒も十分期待できます。
再発は防げますか?
術後のホルモン抑制療法や定期検査で早期対応が可能です。
妊娠希望でも治療可能ですか?
妊娠計画に応じた治療方針をご提案しますのでご相談ください。
治療費が心配です
高額療養費制度や各種公的支援を利用できます。
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。