睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関するよくあるご質問(Q&A)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)について患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。ご不安や疑問の解消にお役立てください。
【症状・診断について】
Q1. 自分が本当に無呼吸なのかどうか、どうすれば分かりますか?
睡眠中のいびきや呼吸停止、日中の強い眠気がある方は疑いがあります。病院での睡眠検査(PSGや簡易検査)により正確に診断できます。
Q2. いびきと睡眠時無呼吸症候群はどう違うのですか?
いびきは音だけの問題で病気ではないこともありますが、SASは呼吸が止まり健康に悪影響を与える疾患です。
Q3. SASが原因で昼間の眠気があるのですか?
呼吸停止により睡眠の質が低下し、強い眠気や集中力低下が日中に現れます。
Q4. なぜ肥満だとSASになりやすいのですか?
喉まわりに脂肪がつくことで気道が狭くなり、空気の流れが妨げられるためです。
Q5. SASを放置するとどうなりますか?
高血圧・心疾患・脳卒中・糖尿病などのリスクが増え、突然死の可能性もあるため、放置は危険です。
【治療について】
Q6. 治療しないとどうなりますか?
交通事故や仕事中のミス、生活習慣病の進行など深刻な影響があります。治療は命を守ることにもつながります。
Q7. CPAP以外に治療法はありますか?
軽症であればマウスピースや生活改善で効果が出る場合があります。重症の場合はCPAPが最も有効です。
Q8. 薬では治せないのですか?
SASを根本的に治す薬は今のところありません。物理的に気道を確保する治療が基本です。
Q9. 手術で治ることもありますか?
子どものアデノイド・扁桃肥大などが原因の場合は手術で改善することもありますが、大人では限られたケースに限られます。
Q10. SASは治る病気ですか?一生治療が必要ですか?
原因によっては治療終了も可能ですが、基本的には継続的な管理が必要です。体重減少などで改善が見込めます。
【CPAP治療について】
Q11. CPAPってどんな機械ですか?
鼻に装着するマスクから空気を送り、気道が閉じないようにする装置です。ご本人に合わせて圧力を調整します。
Q12. CPAPは痛くないですか?苦しくないですか?
正しく装着すれば痛みはなく、違和感も次第に慣れていきます。不快感があれば医師に相談してください。
Q13. CPAPをつけると寝づらくありませんか?
初めは違和感がある方もいますが、多くの方が数日〜数週間で慣れ、睡眠の質が向上します。
Q14. 旅行先でもCPAPを使う必要がありますか?
はい、毎晩使用することが推奨されます。小型の機器や携帯用ケースもあり、旅行でも使用可能です。
Q15. CPAPをやめることはできますか?
減量や他の治療で改善すれば医師の判断で中止も可能です。自己判断でやめるのは避けてください。
【生活への影響について】
Q16. 運転免許に影響がありますか?
強い眠気があると運転に支障が出る場合がありますが、治療を行えば多くの方が問題なく運転できます。
Q17. SASがあると仕事に支障が出ますか?
集中力や注意力が低下することがあります。治療により改善すれば通常通りの勤務が可能です。
Q18. 食事や運動で改善しますか?
特に減量は非常に効果的です。適切な食事と運動でSASが軽減・改善することがあります。
Q19. 家族に迷惑をかけてしまうのが心配です…
いびきや無呼吸で家族の睡眠が妨げられることもありますが、治療により音も軽減し、ご家族の負担も減ります。
Q20. パートナーと同じ部屋でCPAPを使っても大丈夫ですか?
はい。CPAPは静音設計で、むしろ治療開始後のほうが周囲が眠りやすくなったという声も多いです。
ご不明な点があれば、いつでもお気軽に医師・スタッフへご相談ください。