プロカルシトニンと全身性炎症反応

09/03/2018

プロカルシトニン(PCT)と全身性炎症反応

湾岸戦争の際に肺腺癌マーカーとして研究開発された。1993年にAssicotらが敗血症関連蛋白として報告した。細菌性敗血症の治療において経時的にPCTを測定の意義。PCTは細菌感染による全身性炎症反応により誘導されるため、細菌性感染症に特異的な特性をもち、重症細菌感染症や敗血症の診断と敗血症の重症度の評価のマーカーとなる。また、PCTの血漿中半減期は約1日であり炎症反応の程度との相関が比較的良好であるため、PCTはCRPよりも炎症反応に鋭敏に反応し、PCTは細菌性敗血症における治療の効果判定や病態の進展の評価に有用である。