SAP療法とは
SAP(Sensor Augmented Pump)療法はインスリンポンプにパーソナルCGM(Continuous Glucose Monitoring)を搭載したシステムです。
日本ではメドトロニック社のMinimed 620Gと640Gが使用可能です。
CGM機能
CGMの結果がCSIIに表示され、本体のモニターに
- リアルタイムの測定結果
- 過去の血糖値の推移
- 血糖値のトレンド(↓↓↓~↓/→/↑~↑↑↑)
を表示できます。
CGMとCSIIを連動させた機能
CGMと連動して、
- 高血糖/低血糖アラート
- 高血糖/低血糖予知アラート
- 上昇/低下アラート
を設定することも可能です。
2018年3月に保険収載された640Gは上記の機能に加えてスマートガード機能があります。CGMで測定した血糖値をもとに、
- 低血糖時にインスリン注入を自動で停止する低グルコース一時停止
- 血糖低下を予測して停止する低グルコース前一時停止
を設定することができます。
具体的には、下限値:50-90mg/dl(5mg/dl刻み)を設定すると、
- 低グルコース一時停止:下限値に到達したとき
- 低グルコース前一時停止:下限値+70mg以下で、30以内に下限値+20mg/dlの値に近づくことが予想されたとき
で自動停止します。
インスリン注入は基準は下記のいずれかの基準をみたすと再開します。
- 30分以上停止し下限値+20mg/dl以上に回復したとき
- 停止が2時間続いたとき
- マニュアル操作で再開したとき
このように、低血糖を予防するために大変便利な機能が搭載されています。
しもやま内科はSAPに対応可能です。ご希望の方はご相談ください。