糖尿病内科

インスリンポンプ療法 CSII

04/07/2019

【要点まとめ】

  • インスリンポンプ療法(CSII)は、24時間持続的にインスリンを注入する治療法です。
  • ボタン操作で追加インスリンも投与でき、血糖コントロールの精度が向上します。
  • 血糖変動が大きい方、妊娠中、小児などに特に有効です。

インスリンポンプ療法(CSII)とは

CSII(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion)は、携帯型のインスリンポンプを使って、皮下に留置したカニューレから超速効型インスリンを24時間持続的に注入する治療法です。

食事の際には、ボタン操作で追加インスリン(ボーラス)を投与できます。より自然なインスリン分泌に近づけることで、血糖コントロールの精度を高められます。

CSIIの種類

CSIIには以下の2種類があります:

  • CSII単独型:インスリンポンプのみを使用
  • SAP型(Sensor Augmented Pump):持続血糖モニタリング(CGM)機能を追加

日本国内で使用されている主な機器:

  • ミニメド™780Gインスリンポンプ(日本メドトロニック)
  • メディセーフウィズ(テルモ)
  • ミニメド™780Gシステム(SAP型)

CSIIのメリット

① 基礎インスリンの細かな調整が可能

時間帯ごとに注入量を細かく設定でき、夜間の低血糖や早朝の高血糖(暁現象)にも対応しやすくなります。

② 食事インスリンの柔軟な投与

内容や量に応じて0.1単位刻みで追加投与ができ、食事や生活パターンの変化に柔軟に対応できます。

③ 注射回数の軽減

1日数回の注射が必要な従来療法に比べて、2~3日に1回のカニューレ交換で済むため、患者の負担が軽減されます。

適応となる方

CSIIは以下のような方に適しています:

  • 血糖変動が大きく、コントロールが困難な方
  • 夜間低血糖や暁現象が頻繁な方
  • 妊娠中、または妊娠を希望される方
  • 小児・思春期の方
  • より正確な血糖コントロールを希望される方

ご相談ください

しもやま内科では、インスリンポンプ(CSII)療法の導入を希望される方に、適切なアドバイスと継続支援を行っています。

関心のある方は、お気軽にご相談ください。

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