バセドウ病の手術後・放射線治療後の経過フォロー|再発・甲状腺機能低下の注意点と受診の目安

バセドウ病の治療として、手術(甲状腺全摘または亜全摘)やアイソトープ治療(RAI)を受けた方は、その後の経過について不安を感じることも多いと思います。

「もう再発しないのか?」「ホルモンの薬はいつまで?」「妊娠・出産に影響はあるのか?」など、治療が終わった後も注意すべき点があります。

このページでは、バセドウ病の術後・RAI治療後の経過観察やホルモン補充の必要性、再発リスク、受診の目安について、甲状腺専門医の立場から丁寧に解説いたします。

バセドウ病の手術や放射線治療(RAI)を受けたあとのフォローアップについて、船橋市でお探しの方へ。

しもやま内科では、甲状腺専門医が術後・RAI後の経過観察、ホルモン補充療法、妊娠前の調整まで一貫して対応しています。

術後の再発チェックやチラーヂンの処方調整をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

バセドウ病手術・RAI治療後の経過フォローアップと、再発・甲状腺機能低下の注意点をまとめた図解

🔎 バセドウ病の手術後・RAI後に起こりやすい変化

  • ホルモンのバランス変化:甲状腺ホルモンが低下しやすい
  • 術後数週間〜数ヶ月でTSHが上昇してくる
  • RAI後はゆっくりと機能低下が進行する

📊 定期フォローで確認すべき検査

  • 採血:TSH、FT4、FT3のモニタリング
  • 薬を服用している場合:チラーヂン(レボチロキシン)の適正量を調整
  • 初期は1〜2ヶ月ごと、その後は3〜6ヶ月ごとの通院が目安

💊 チラーヂン(レボチロキシン)の服用について

  • 甲状腺ホルモンが低下すれば一生涯補充が必要
  • 体重・年齢・採血結果に応じて調整
  • 妊娠を希望される場合はTSHの目標値が厳しくなる

🔁 再発のリスクは?

  • 全摘術の場合:再発は極めてまれ
  • RAI治療や部分切除の場合:残存組織から再発の可能性あり
  • 自己判断で薬を中断しないよう指導が重要

🚺 妊娠・出産をお考えの方へ

  • RAI治療後は6ヶ月以上避妊が必要(男女とも)
  • ホルモンが安定すれば妊娠可能、TSHコントロールが重要
  • 妊娠中もチラーヂンは継続可、安全性が高い

🏥 しもやま内科でのフォロー体制

  • 手術・RAI後の継続フォローに対応
  • 専門的な採血評価+薬の調整を行います
  • 妊娠希望の方や妊娠中の方への対応も可能です

❓ よくあるご質問

バセドウ病の手術後は再発の可能性がありますか?
全摘術を受けた場合、再発は非常にまれです。RAI治療や部分切除後では、甲状腺の残存部位から再発する可能性があります。
RAI治療後はいつからホルモンの低下が始まりますか?
個人差がありますが、RAI治療後3〜6ヶ月以内に徐々に甲状腺機能が低下することが多く、定期的な血液検査が必要です。
チラーヂン(レボチロキシン)は一生飲み続ける必要がありますか?
甲状腺全摘後やRAI後にホルモン低下が生じた場合、チラーヂンは基本的に一生補充が必要となります。
妊娠を希望していますが、RAI後の注意点はありますか?
RAI治療後は男女ともに6ヶ月以上の避妊が必要です。妊娠可能な状態かどうかはホルモンの安定性を確認しながら判断します。

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甲状腺の術後フォローについてご不安な方は、お気軽にご相談ください。

📞 047-467-5500(しもやま内科)

しもやま内科(千葉県船橋市芝山)は、バセドウ病や甲状腺疾患の術後管理・ホルモン補充療法にも対応しています。

東葉高速線「飯山満駅」から徒歩圏内。地域のかかりつけ医として、甲状腺の専門フォローも行っています。

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。