バセドウ病とは

バセドウ病
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫性の甲状腺疾患で、若年女性に多く見られます。症状としては、動悸、体重減少、手の震え、発汗過多、イライラ感、眼球突出などがあり、日常生活に影響を与えることがあります。
原因
自己免疫の異常により、TSHレセプター抗体(TRAb)が産生され、甲状腺を過剰に刺激することが原因です。これにより、甲状腺ホルモン(FT4やFT3)が過剰に分泌されます。
診断
血液検査でTSH低値、FT4高値、TRAb陽性が確認されれば、バセドウ病と診断されます。必要に応じて甲状腺超音波検査も行います。
治療
主に以下の3つの方法があります:
- 抗甲状腺薬(メチマゾールやプロピルチオウラシル)による内科的治療
- 放射性ヨウ素治療
- 甲状腺摘出手術
日本ではまず抗甲状腺薬による治療が選択されることが多く、症状や希望に応じて治療法を選択します。
バセドウ病と妊娠
バセドウ病をお持ちの方でも、甲状腺機能が安定していれば妊娠・出産は可能です。ただし、妊娠初期の抗甲状腺薬選択や胎児への影響について専門的な管理が必要です。
▶ 関連ページのご案内
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当院の対応
しもやま内科では、甲状腺専門医がバセドウ病の診断・治療を行っております。お気軽にご相談ください。