糖尿病内科

インスリンとは

06/05/2016

インスリンとは

インスリン療法

インスリン療法

インスリンは膵臓β細胞から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖を主に肝臓、骨格筋、脂肪細胞内に取り込ませることによって血糖値を下げる作用があります。インスリンの欠乏や分泌不足、作用が低下すると、持続的に血糖値の上昇が起こり糖尿病を発症します。

人体が血糖値を正常範囲内に維持しているしくみは、摂食によるエネルギー摂取とこれに対応するインスリン分泌とその作用、インスリン拮抗ホルモン(=グルカゴンなど、血糖を上昇させるホルモン)の増減によっても精密に維持されています。

インスリンの働き

インスリンのの働きについては、インスリンの働きがわかると糖尿病がわかる で詳しく図説しているので、ご参照ください。

摂食後はインスリン分泌が増加し、肝臓では糖放出を抑制し、消化管で消化吸収されたブドウ糖がグリコーゲンとして貯蔵します。末梢組織・脂肪組織ではブドウ糖取り込み亢進によりエネルギーを蛋白質や脂肪として同化させます。この際、グルカゴンなどのインスリン拮抗ホルモンは分泌が抑制され、インスリン作用が高まります。

飢餓、運動時など生体におけるエネルギー需要増大時には、インスリン分泌は減少しエネルギーの貯蔵は弱まり、インスリン拮抗ホルモンの分泌が亢進し、肝臓でのグリコーゲン分解、糖新生の亢進によるブドウ糖の全身への供給、筋肉や脂肪組織の分解による糖新生基質の肝臓への供給により血糖を維持するように働いています。

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